また会う日まで
だけど私は、なかなか自分から行動することが出来なかった。
元々可愛らしい顔立ちをしていた優輝は、中学に入ってモテだした。
背はあまり高くないけど、バスケをしている姿は本当にカッコイイ。
告白もされていたみたいだったけど、誰かと付き合い始めたという噂はなかった。
けれど、誰とも付き合わない保証なんてない。
それなのに、私はウジウジとするばかり。
不甲斐ない自分がイヤになる。
そんな、ある日。
クラス委員をしていた私は、遅くまで残って仕事をしていた。
終わった頃には外は真っ暗。