また会う日まで
「ちょっ、恵那?
どうした?」
「私…、優輝が好きなのに。
優輝は私が他の男子と仲良くなっても平気なんだね。」
「恵那?」
「あっ、ごめん。
一緒に帰ってくれてありがとう。」
優輝が私を呼び止める声も無視して、家に向かって走りだす。
優輝に好きと言ってしまった。
でも、どうしてもこの気持ちを胸に留めておくことが出来なかった。
優輝は私の気持ちを知って、どう思った?
次の日、学校に行こうと玄関を開けると、塀に寄り掛かって優輝が立っていた。
「えっ…。」
「恵那、おはよう。」
「…おはよう。」