また会う日まで
翌日、仕事が終わり急いで帰り支度をしていると、
「恵那ちゃん、そんなに急いで、もしかしてお店の前で待ってる人って彼氏?」
純子さんがニタニタしながら話かけてきた。
「彼氏ではないですよ。
すいません、お先に失礼します。」
「お疲れ様。」
彼氏ではないけど、好きな人。
早く優輝に会いたくて、わずかな距離でも走ってしまう。
「優輝、お待たせ。」
「おう、お疲れ。
今日はどっか行きたいとこある?」
「そうだなぁ、カラオケ!
優輝の歌声が聴きたい。」
「カラオケなんて久しぶりだ。」
「行こう!」
優輝の腕を引っ張って、近くのカラオケ店へと向かった。