また会う日まで
本当は見送りに行きたかった。
でも、優輝のお願いを聞いて見送りには行かない。
「恵那、寂しくなったらいつでも連絡してこい。
会いに来ることは出来なくても、俺はずっと恵那を想っている。」
「…っうん。」
「恵那…大好きだ。」
ギュッと力強く優輝が私を抱きしめる。
「優輝…大好きだよ。
離れたくないよ…。」
涙で顔はグチャグチャだけど、優輝のぬくもりを忘れないようにしっかり抱き着いた。
体と体が離れ、見つめ合う。
優輝の瞳に吸い込まれそうで、立っているのもやっとだった。
次第に顔が近付き、私達はキスをした。