また会う日まで
優輝は優しく私の頭を撫でてくれる。
それがすごく心地良くて、いつの間にか私は眠りについていた。
フワフワとした夢の中、その柔らかい空間を引き裂く音が響く。
「ゲホッ!ゲホッゲホッ!」
ハッと目が覚めた私の横で、優輝が苦しそうにもがいていた。
パッと跳び起き、優輝の肩を揺する。
「優輝っ!どうしたの!?
大丈夫!?」
ゲホゲホと激しく咳込む優輝。
ビックリしながらも、私は背中を撫で落ち着かせようとする。
尋常じゃないほどの咳も、少しずつ落ち着きを取り戻していった。
でも、優輝はぐったりとしている。