また会う日まで
優輝は大丈夫だというけど、私は優輝の体調が気になっていた。
時折、大きく深呼吸をしている姿を見て、やっぱり辛いのかなと思う。
だからって、私が何かしてあげられることなんてない。
それがもどかしかった。
途中、何度か休憩をしながら、私達は目的地の水族館へと到着した。
「着いたー。」
車から降りた優輝は、大きく伸びをした。
ここは海沿いの街で、水族館の目の前には大海原が広がっている。
潮風を胸いっぱいに吸い込み、私達はどちらからともなく手を繋ぐ。
そして、いよいよ思い出の水族館へと足を進めた。