また会う日まで
「それだけ俺と一緒に居るのが楽しいってことだよな?」
ニッと笑った優輝の笑顔が、夕日に照らされる。
「楽しいよ。
すごく幸せだもん。」
私は優輝に抱き着いた。
そんな私を、優輝はギュッと抱きしめてくれた。
あったかくて、優しくて、優輝の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
こんな風にまた優輝と抱き合えることが嬉しくて、涙が込み上げてきた。
優輝の胸に顔を埋めると、私の頭に優輝が顔を乗せる。
「恵那、大好きだよ。」
「私も優輝が大好き。」
永遠にこの幸せが続くことを願っていたのに、悲しみはすぐそこまで迫っていた。