また会う日まで
「そろそろ帰るか?」
「うん、そうだね。」
すっかり日も暮れて、私達は地元に戻ることにした。
一日があっという間に過ぎていき、帰りの車内は口数も少ない。
もっともっと、時間がほしいと願うばかりだ。
「ねぇ、優輝?
ホテル、キャンセルして家に泊まったら?
居たいだけ居ていいし。」
「ありがとう、恵那。
でも、荷物とか多いし、仕事も持ってきてるから。」
「そっか…。」
優輝が家に寝泊まりしてくれたらどんなに良いか。
少しでも長く一緒に居たいと思ってるのは、私だけなのかな?
結局、優輝は家まで私を送り届けてくれて、ホテルへと帰ってしまった。