また会う日まで
それは、私がずっと大切にしまっていた思い出達が詰まっている。
あの時、優輝との未来を閉ざした日に、私は思い出をしまい込んだ。
そんな箱を、優輝と再会した日に私は再び引っ張り出してみた。
そこには、まだ中学生だった時の私達が写っている写真や、一緒に観に行った映画の半券。
優輝が私にプレゼントしてくれたネックレスなんかが入ってあった。
自分から終わりを告げた恋だったのに、どうしても、捨てることが出来なかった。
その箱を開いて、私は中の物に手を伸ばす。
懐かしい思い出が蘇るとともに、今また優輝を想う気持ちが溢れ出す。