また会う日まで
顔に掛けられている白い布を静かにめくる。
「……っ。」
息が止まるかと思った。
「…優…輝?」
涙がこぼれ落ちる。
まるで、ただ寝ているみたいな優輝の顔。
そっと顔に触れてみると、さらに涙が溢れてくる。
だって、優輝が冷たくなっているんだもの。
「優輝!ねぇ、目覚ましてよ!
嘘だって言ってよ!」
縋り付き、いくら揺すってみても、優輝は何も反応しない。
どうして?
何で何も言ってくれないの?
何で冷たくなってるの…?
泣きじゃくる私を、刑事さんが抱き抱えて外の椅子に座らせてくれた。