また会う日まで


朝一で私は店長に電話をかけた。


しばらく休みをもらいたい、と。


もちろん、急な話に店長はすごく困っていたけれど、何とか休みをもらうことが出来た。


それからすぐに家を出て、空港へと向かう。


空港に着いたけれど、おじさんとおばさんの姿はまだなかった。


トイレに立ち寄った時、鏡に映る自分の顔には少し驚いてしまった。


目の下にはクマが出来て、泣きすぎた目が腫れぼったい。


化粧ではごまかせない程の顔だった。


少し待っていると、おばさん達がやって来た。


「顔色悪いけど、大丈夫?」


おばさんが、心配そうに私を見る。
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