また会う日まで


「大丈夫です。」

「じゃあ、行きましょうか。」

「はい。」


おじさんとおばさんの後に続き、搭乗手続きを済ませる。


飛行機が離陸し、私は優輝が高校生から住んでいる街へと向かった。


結局、飛行機の中でも私は寝ることが出来なかった。


目を閉じても浮かんでくるのは、優輝と過ごした日々。


お互いの気持ちが再び通じ合い、心から幸せを感じていた。


一緒に過ごした時間は極僅かだったけど、私は今まで生きてきた人生で一番幸せだった。


でも、こんなにすぐ別れが来るなんて残酷すぎるよ。


不意に涙が溢れてきた。
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