また会う日まで


優輝が高校、大学、社会人と生活をしていた街へと着いた。


空港には、優輝の3歳下の妹、智香ちゃんが迎えに来てくれた。


「恵那ちゃん、久しぶり。」

「ともちゃん…。」


最後にともちゃんに会ったのは、彼女が12歳の時だった。


あれから約10年、すっかり大人の女性になっている。


だけど、再会するのがこんな形なんて悲しすぎるよ。


優輝と一緒に、笑い合って再会したかった。


ともちゃんが運転する車に乗り、私達は優輝の実家へと向かった。


「恵那ちゃん、ゆっくりくつろいでね。」

「はい、ありがとうございます。」


おばさんが、お茶を出してくれた。
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