また会う日まで
他の写真も見ていると、2枚重なって貼ってある写真があった。
ピンを外し下の写真を見て、私は涙が止まらなくなる。
だってその写真は、優輝と私が頬を寄せ合って写っている写真だったから。
「……っ、優輝…。」
多分、私達が中学3年生の時の写真だと思う。
優輝がこの写真を持っていてくれたのが嬉しくて、そしてこっそり貼っていてくれたなんて。
「…ゆうきぃ……ゆう…きぃ…。」
いくら優輝の名前を呼んでも、返事はない。
夕焼けが優輝の部屋を赤く染めていく。
いつまでも、涙は流れ続けていた。