また会う日まで
コンコン
優輝の部屋をノックする音で目が覚めた。
いつの間にか眠ってしまってたみたい。
「恵那ちゃん、おにぎり持って来たんだけど一緒に食べていい?」
ともちゃんが、お盆におにぎりを載せて顔を出す。
「うん。」
カーテンを閉めて部屋の電気を点けた。
「親戚の人達来て、バタバタしちゃってごめんね。」
「ううん、私のことは気にしなくて大丈夫だよ。」
「明日お通夜で、明後日が告別式に決まったから。」
「うん。」
ぐっと胸が締め付けられる思いがした。
優輝との別れが間近に迫っている。
涙がまた溢れそうになった。