また会う日まで
「まさか、恵那ちゃんとこんな形で再会するなんて思わなかったな。」
おにぎりを一口食べて、ともちゃんが呟く。
「私も。」
「お兄ちゃんが恵那ちゃんに会いに行ってたのにもビックリだよ。」
「突然現れたから夢かと思ったよ。」
「お兄ちゃん、恵那ちゃんのことが忘れられなかったんだね。」
私もおにぎりに手を伸ばす。
「あっ、その写真。」
私の横に置いてあった写真をみつけて、ともちゃんが笑った。
「隠して貼ってあったけど、私気付いてたんだ。」
「そうなんだ。
隠しきれてないね。」
ともちゃんと二人、笑い声があがる。