また会う日まで


優輝と過ごしたのは、わずか5日間だけだった。


だけど、私にとっては幸せな5日間だった。


10年振りの再会に、一瞬でまた恋に落ちていた。


優輝と過ごす一分一秒が楽しくて幸せだった。


想いが通じ合い、一夜を共に過ごした。


心から愛されているんだと感じられた。


中学生の時、初めてデートをした水族館にもまた一緒に行くことが出来た。


この5日間を振り返ってみても、全身で優輝を愛せたことが嬉しかった。


だけど、やっぱり優輝がもう笑ってくれないのが寂しい。


優輝のわずかな香りに包まれたからなのか、その日は少しだけ眠ることが出来た。
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