また会う日まで


身支度を整えて、告別式が始まった。


空は雲一つなく晴れ渡っている。


火葬場へも一緒に連れて行ってもらった。


時間はどんどん過ぎていき、いよいよ火葬の時間になってしまった。


どうしてだろう。


悲しいはずなのに、涙が涸れてしまっている。


もっと泣いて泣いて泣きわめくかと思っていたけど、冷静な私が居た。


最後はしっかりと優輝を見送ることが出来た。


火葬をしている間、私は一人建物の外へと出た。


白い煙がユラユラと空へ昇っていく。


優輝が空に還っていってるのかな。


ずっと私を見守っていてね。
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