また会う日まで


優輝のことを想うと、涙が止まらなかった。


そんな私に前田さんは付き合ってくれて、しばらく一緒に居てくれた。


「もう大丈夫かな?」

「はい、すいませんでした。」

「いや、俺が泣かせちゃったもんだから。」

「前田さん、私、優輝が会いに来てくれて本当に幸せでした。
愛したことも愛されたことも、私の大切な宝物です。」

「優輝もそう思っているよ、きっと。」


優輝はもういないけど、少しは前を向けそうな気がする。


きっと、空の上から見守ってくれているだろうから。


寂しくなったら空を見上げてみよう。
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