*写真屋の恋*
今までの余裕な態度が『首』という言葉で猿渡から消える。
「チクりって…お前らガキかよ!」
煙草を荒々しくジュッと灰皿に押し付け、
イカツイ肩が更に怒りで盛り上がる。
…今にも飛びかかってきそうで怖い。
「はぁ…あのさ、ガキっていうのはあんたみたいな奴のこというの。
23?にもなって『チクり』とか言う発言、恥ずかしくない?
チクりじゃなく報告、ね。」
峯村くんは右腕で私をかばいながら、びっくりするぐらい挑発的な言葉を次々浴びせる。