*写真屋の恋*
「ゆな君」
「…ナンですか。」
センセイは私の頭に顎を乗せながら、私の背中をポンポン叩く。
「結婚しようか。」
「あ、はい。……。」
は?!
「は?!」
私はバッと顔を上げ、目をひんむく。
は、え、なんていったなんていったいませんせいなんていった?!
け、
結婚?!
そんな私の様子を見ながらセンセイはぶくくと笑い出した。
「…なっ!どういうことですかなんなんですか冗談ですか!」
「アハハハ!違うよ反応があまりにも可愛くてね…っ。ぶくくっ。ふー、なにいってるの。こっちは大真面目だよ。あー、ゆな君、疑ってるのかい?」
いたずらっこみたいな目をして、センセイが私の鼻をブヒッと抑える。
この人、重大な発言をしたっていう自覚あるのか…?