*写真屋の恋*
「うわーー…」
この前来たときより酷くなってる。
本当にもうあれだね、仕事の事以外本当に無頓着。
思わず溜め息をついて、手当たり次第に片付け始める。
…今日は片付けだけで1日終わってしまうかも。
ホントは彼女っぽい事したかったのになぁ。
なんせ私は今までお気楽に中学時代も高校時代も友達と笑ったり趣味に走ったり、恋愛事とは無縁にのんびり生きてきたのだ。
恋愛なんて飛びきり可愛かったり、男子と気兼ねなく喋れる子達だけの特権だと思ってた。
気になる男の子が出来てもただ見つめるだけだったり、格好いい人を見つけてはキャーキャー言ってるだけだったり。
まさか自分が誰かの彼女になることがあるなんて。
人生ほんと何があるか分からない。