*写真屋の恋*
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「ぐ、ぐはぁ…」
「あ、ゆなネェお帰りー。」
「ゆなネェ~!おかえりなさ~い」
「あら、お姉ちゃんお帰りなさい。今日も終電で?」
寝間着姿の兄弟とお母さんに「うん…」と答えて、すぐさま自分の部屋にふらふら歩く。
「ゆなネェ大丈夫?」
「お、おうよ、気合いだよ気合い。」
「…まさか、ゆなネェからそんな言葉が聞ける日が来るとは…」
「私もびっくりよ…、とりあえず、おやすみ…」
「…っ頑張って!最近食卓が豪華なの、ゆなネェのおかげでしょ?ありがとね…って寝てるし!」
「…zzzz」
あれから、2カ月。
私はあの日本人形のような美しいセンセイに、雑巾のごとく使われている。