*写真屋の恋*
「…永瀬センセイ?」
「ん?」
この際聞いてしまおう。
気に…なってたこと。
「…その、…あの女性は、誰だったんですか?」
センセイのなんだったんですか?
「ん?僕の妻。」
妻?
「ええええええ!!!!!!」
バッと顔を上げて部屋の隅までづらかる。
妻?
妻?!
つま?!
つま…つまみ?←
「ああ、もう少しでぎゅっと出来たのに。」
「何言ってるですか!そんなんしたら今日こそセクハラで訴えますよって…違いますよ!!……妻?!」
「うっそ~」
「嘘?!」
ぜぇはぁぜぇはぁ言いながらマイペースなダメ大人に振り回される。
ムカつく…っ(ぜぇはぁぜぇはぁ)
このおっさんムカつく…っ(ぜぇはぁぜぇはぁ)
それはそれは楽しそうに笑っていたセンセイは、ふと乾いたように息を吐き、
何故か、悲しい微笑みに変わった。