*写真屋の恋*


「仲…良いんですねっ。」



「あーー仲良いというかなんというかね。」


なんでもない日常みたいに笑顔で喋るセンセイの顔見るだけで…





あー…


なんか



なんか嫌だ。



この人はあの女の人が選んだ香りを毎日毎日まとっている…。


うわー…キツー…すごい嫌だ。



「…ゆな君?」



「それではセンセイ、お先に失礼します。」


「え、なに急にちょっと。」


「急にじゃないです定時です失礼します。」


「えぇ?ゆな君~っこれ手伝ってよ~」


「今日は自分でやってくださいだいたい採用決定はこんな下っ端のはしくれみたいな奴が口出す事ではないですしセンセイがすべき事ですよ私今日は約束があるんで、失礼します。」


「いつもは手伝ってくれるのに~っ!約束ってなに!」

「…約束は約束です。」

「もう10時なのに!」


「…い、居酒屋ですよっ!まだいろんな店空いてます!」


「誰と!」


「…と、友達です!」


「友達の誰!」










































「…後でちゃんと詳しく訊きますからね。馬鹿みたいに飛んできた俺の身にもなって下さい。(コソッ)」


「ごめん…。」

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