*写真屋の恋*


峯村君はいそいそとコンビニでビールやら酎ハイやらつまみやらを買いあさり、いつものニコニコ笑顔で夜空を歩く。


「しゃーないですから、今日はがっつり」


だんだんネオンが遠ざかる。


「柏井さんのお悩み、聞いてあげまショ?」


実はすでになんでも分かってるような顔をして、小さなアパートのドアの前で峯村君は首を可愛くかしげる。

「遠慮せず、さっ、どうぞ。」


「え!!」

あ!え!

あっ、峯村君ちね。なーるほど…


「どうせWATARUさんと合わせる顔ないから仕事場に戻れないでしょ、電車ももうないし。柏井さん、意外と計画性ないですよね。」



「ヴ、」


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