*写真屋の恋*
はぁ、とため息をつきながらセンセイは目をふせる。
「タケちゃん、ゆな君をあまり甘やかさないでくれよ。」
「なによぅ、どーせしょうもない事で怒ってんでしょ。あんたホントへんなとこで厳しいんだから!」
どこから聞いていたのか…武芳さんが非難の目でセンセイを訴える。
んーとか言いながらセンセイは渋い顔をしながら答えた。
「いや僕は親代わりとしてだね…」
……。
ふーん…。
親代わり…ね…。
………。
…だよね!だよね!そうだよね!!
「武芳さん!そういえばセンセイ迎えにきたんですよねっ?!」
「あぁんそうなのよ~この子まだ寝てんじゃないかと思って~。」
「じゃあ連れてっちゃってください♪」
「あ!ゆな君ちょっ!話はまだ終わってないよ!」
センセイの背中をぐいぐい押しながらうつむく。
ああ、だめ。
今、顔、見れないや。ハハ。
センセイの体温にあれだけ慌てていた自分が嫌になる。
恥ずかしい…。
いっつも私ばっかり、勝手にテンパって…。
センセイにそんな気なんてさらさらないのに…一人でドキドキして……