アスファルトと空
一体この虚しさは何だろうか?
もうこれ以上食べられない。

丼に半分以上豚丼を残し、味噌汁も一口だけ啜った状態で店を後にする。
食べ残しをしても

『ごちそうさま』

と労いの言葉を店員に声を掛けることは怠らなかった。


店の外は更に寒さを増していた。

さて、どうしたものか。このまま帰る気にもなれないが、行く当てもない。
途方に暮れる。

そうだ、酒を買って行こう!!

家にすら帰らない私。
すっかり『不良』です。
未成年の喫煙・飲酒はダメなんですよ、絶対。
でもこれは『お話』ですから、真に受けないように。

ということで、私の自転車はコンビニへと向かうと信号に足止めを食らう。
ここの信号は非常に長い。
でもこの信号を渡らないと、酒を取り扱っているコンビニには行けない。
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