あわないふたり
あわないふたり
此処に二人の男が居る。
二人が居る場所は何の変哲もない道。
ジョギングコースになっていて、休日には利用者で多くの者が行き交う。
加えて、平日は小学生の通学路でもあり、朝そして下校時間帯は賑やかだ。
今現在その道を歩くのは男二人のみ。
ひとりは大学に通う爽やか青年。
もうひとりは、自由気ままなフリーター。
足取りは軽やかだ。
時刻は丁度午前10時を回ったところ。
ふたりは並んで歩く。
同じ場所に同じ時間帯、ふたりはいる。
一つだけ、言っておくとするなら。
彼らはお互いが見えていない。
そして、互いを知らない。
そう、遭わないふたり。
.
二人が居る場所は何の変哲もない道。
ジョギングコースになっていて、休日には利用者で多くの者が行き交う。
加えて、平日は小学生の通学路でもあり、朝そして下校時間帯は賑やかだ。
今現在その道を歩くのは男二人のみ。
ひとりは大学に通う爽やか青年。
もうひとりは、自由気ままなフリーター。
足取りは軽やかだ。
時刻は丁度午前10時を回ったところ。
ふたりは並んで歩く。
同じ場所に同じ時間帯、ふたりはいる。
一つだけ、言っておくとするなら。
彼らはお互いが見えていない。
そして、互いを知らない。
そう、遭わないふたり。
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