あわないふたり
残念だが、パラレルワールドという線は消えてしまったようだ。


ああ、言い忘れていた……


彼らには共通の友達が居てね。


可笑しなもので友達には彼らふたりが見えているんだ。


ほら、噂をしてればなんとやら。


向こうから背の高い友達が歩いてきた。


何やら楽しげに話してるみたいだ。


私には若者の話してる内容が理解できなくてね。


残念だが彼らが何を話し込んでいるのか、解説してあげることは出来ない。


私は少々頭が堅い性格のようだ。


冗談が通じないのだよ。


君は私が何歳にみえるかな。


まぁ、この話はまた後で。


お互いが見えないふたりは再び歩きだしたようだ。


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