大好きな君へ



でも──


「うん。いいよ」


「えっ…」


手が震えてたのは気のせいだったんだって思えるくらい御所くんはごくごく普通にそう言って、白い歯をニカッと見せて笑った───



私の考えとは真逆な態度と、その笑顔に私は二度目の恋に落ちた。



その後のことはよく覚えてないけど



「ありがとう」


の御所くんの声に、体をギュッと抱きしめられた感触と


私の体が御所くんの腕の中にすっぽりと収まっていて…


ああ…痩せてて良かったって、そんなの考えながらも


「御所くん、ストーカーしててごめんなさい……」


「ああ、知ってる」


「…う、うぁ~ぁ~ん…!ご、ごめんなさ~いっ!!」


嬉しくって、そこがグラウンドだって忘れるくらい泣きじゃくったのを


恥ずかしいけれど…それだけはしっかりと覚えていた。











─────…


───────────…



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