SugarⅠ
誰一人として、知っているやつはいなかった。
きっと同じクラスになったことのあるやつらだと思うけど。
―――――――ガチャ…
「あ、やっぱりいた。」
屋上のドアを開けると、予想していたように、姫仲がいた。
「何しに来たの。」
「姫仲追いかけて来たんだけど。 ダメだった?」
俺がそう言うと、姫仲は不機嫌そうな顔をして、顔を背けた。
「こっち来ないで。」
「なーに言ってんだか。」
俺が隣に座ると、キッと睨みつけてきた。