SugarⅠ

だが、やっぱり目に留まる、正面の女の子。


ちゃんとこっち向いてくんねぇから、顔がよく見えない。



……………さっき目があった時に見とくべきだったな。


「はいはい! それでは二回目の相手選び!!
皆さんっ、ボタンをどうぞ!」



俺は再び、同じボタンを押す。


「んんっ!? これは凄いですね…」


若干困った顔で、こっちを見る司会者。


困ってんのはこっちなんですが。



「1、2、3、4番の方! 見てみましょう!!」


と、言って、ボタンを押した司会者。さっきの困った顔とは一変している。


何だ、あの笑顔…←
< 33 / 114 >

この作品をシェア

pagetop