SugarⅠ
「さてさて、見てみましょうか…。」
司会者までもが飽きてきたらしい。
〜〜♪
室内に、明るい音楽が響き渡った。
俺…………じゃない。
「カップル成立ーー!!」
残っていた、俺とあの子以外の2人がくっついた。
うわー、何だよ。
俺もしかしてあの子に嫌われてんのかな?
「残念でしたね。」
寄ってくる司会者をよそに、出て行くあの子を追いかけた。
「ちょっ、待って!」
叫ぶと、あの子は止まって振り返る。
「あ………」