SugarⅠ
「しないからっ、ほら、準備しなきゃ間に合わないよ!」
奈々に急かされて、汗って悲しいことを考え始めた。
「涼が他の女と腕組んで歩いてるとこ想像して…」
晴君が、あたしの横に座って、肩に手を置いた。
な、なんか悲しくなってきた…
やばっ…涙でそう…!
「は、晴君のバカァ…」
「よしっ、涼グットタイミング! 美海、来たぞ。行ってこい!」
涼が2人分の飲み物を持って帰ってきた。あたしの違和感に気付いたようだ。
「美海? どうしたんだよ。」
そう言われた瞬間に、涼に抱き付いた。