SugarⅠ
「涼は、友達を作るの苦手でしょ? あたしがいなくなったら、誰がこうやって涼と話すの?」
そんなこと考えてたのかよ…
「いいって…」
「よくないよ、涼は1日を無駄に生きてる。」
「どういう意味だよ。」
「あたし知ってるんだよ。あたしのお見舞い来るために部活止めて、友達がいたら遊びに行っちゃうから、友達作らないこととか!」
そんな事まで知ってたのかよ…
「違ぇよ。」
「嘘ばっかり…」
「部活はめんどくせぇから辞めた。友達作らねぇのは……ゴタゴタするとうぜぇからだ。」
ハッキリとそう言ったはずなのに、美海の目は怯まない。