SugarⅠ


「あたしの生きれない明日を無駄にしないで。」


小さな声でそう言った。


その途端に、美海の目から大粒の涙が溢れ出す。


「………また明日来るから。」


目を逸らして、病室を出た。


「はぁー……っ…」



このまま病室にいたら、もう一度美海と話せたのかもしれない。










―――――――――
――――――――――…
< 75 / 114 >

この作品をシェア

pagetop