SugarⅠ

深夜2時を回った頃。


急に目が覚めた。


夜中に目が覚めることはめったにないのに。



「…まだ2時かよ……」



もう一度目を閉じて眠ろうとした。


うとうとし始めた時







――――――バンっ!!


兄貴の、晴が勢いよくドアを開けて入ってきた。



「涼!! 美海ちゃんが!!」


その言葉を聞いた途端に、目が冴えて、心臓がバクバクし始める。
< 76 / 114 >

この作品をシェア

pagetop