SugarⅠ
「さっき美海のおばさんから電話があった。」
「………何て?」
「もうダメかもしれないって……」
目の前が真っ暗になった。
鈍器で殴られたような衝撃が襲ってくる。
「嘘だろ………」
美海が昨日言っていたことが、本当になるかもしれない。
病院についたら、美海が笑顔で迎えてくれることを願いながら。
車の中で静かに泣いた。
数十分くらい車を走らせると、病院が見えてきた。
「涼、先に行ってろ。」
「おう…っ」