SugarⅠ
晴は、少し遠くにある駐車場に車を停めに行った。
病院の前でおろしてもらって、行き慣れた道を走る。
「美海…っ」
階段を駆け上がって、美海の病室の扉を開ける。
ピ―――――――
目の前にいた美海のおばさんが泣き崩れた。
「み、う………?」
扉を開き、入った途端に耳に響いた機械音。
バカな俺でも、さすがに意味が分かって座り込んだ。
「…………っ」
医者が何か話してるけど、そんなの今は耳に入らない。