SugarⅠ
クラスの中でも、美海のことを苦手だと思ってるやつは何人かいる。
美海は気にしてないらしいが、友達は俺を含めて2人だけ。
隣のクラスの、相葉奈々。
美海の中学の時の親友だったと聞いた。
「涼、サボる?」
眠そうな顔で俺を見て、強制的に腕を引っ張って歩き始めた。
「強制なんだ。」
「どうせ断らないんでしょ。」
まぁ、美海に誘われて断ったことは一度もないが。
美海がビミョーな気分で学校に来たときは、話を聞いてほしいときだって知ってる。
「暇だから話きいてやるよ。」