SugarⅠ
昨日まで一緒に学校行ってたんだよ。意味わかんない、涼が死ぬわけないでしょ…?
「っ……涼ぉ!!!…っ……ヤ、ダぁ……1、人にしな…いでぇ……っ…」
涙が溢れる。
ポタポタと垂れていく涙を、拭うことなく、涼の側まで駆け寄って、手を握る。
「…っお願、い……っ…ヒック……」
「目ぇ開けてよ……!!!」
ギュッと手を握る。
「!!!!………っ涼?
分かる?あたしだよ…!!」
確かに動いた。
それを感じて、必死に問いかける。
「…美……海……?」
微かに聞こえる、途切れた声。
「涼!!!」