だって君が好きだから。
「…ごめん、
こんなつもりじゃなかったのに。」
修はあたしをギュッっと
抱きしめて弱い声でつぶやいた。
「大丈夫だから、心配しないで。」
「うん、ありがとうな。
ここでちょっと待ってて」
「うん」
あたしは、修がどんな答えを
出しても着いていくから。
修があたしの所へ
来てくれるなら受け入れるし。
鈴夏さんの所へ
行っちゃったら受け止めるし。
…でも、離れないでほしいよ。
修は制服に着替えて
帰ってきた。
「優梨、行くよ?」
「うん…。」
あたしたちは
鈴夏さんと向き合った。