だって君が好きだから。




「修、ごめんね…」





「えっ、どうした?
なんで優梨が泣いてんの?」





「だって、鈴夏さんは
きっと悲しいもん…。」





「それで、泣いてんの?」



あたしは黙って
コクりと頷いた。




「優梨はいい子すぎだって!
確かに、鈴夏のこと
悲しめたかもしれない
だから俺はそのぶん
優梨を幸せにしたいよ。
ね?だから泣かないの」





「修〜」




あたしは修が言ってくれた
事にまた涙が溢れた。




「優梨の泣き虫。
恭平に見つかったら
優梨奪われるじゃん…」




そう言ってあたしを
隠すように抱きしめる修。



「修、大好き。」





「うん、俺も大好き。」




グゥー




お腹の音がした。





「優梨だろ、今の〜」





「違うよ、修でしょ〜
…でもあたしもおなかすいた。」





「…俺も、空いた。」





「あはは、
じゃぁあたしクレープ!」




「はいはい、じゃぁ
クレープ食べに行くよ」




手をつないで
クレープ屋さんまで歩く。



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