だって君が好きだから。


「ヤバい、我慢できねぇかも」




「…ダメだよ〜
下に愛梨ちゃんいるから〜」




「え〜どうしよう。
あぁーやっべぇなー!!」




「…ホテル行く?」




我ながら大胆な発言
きっと顔、真っ赤だよ〜



「優梨、顔真っ赤〜
ホテルまで我慢できるかな」




あたしたちは家をでて
手を繋いで駅の方へ歩いた。


駅に近づくといろんな
お店がたくさんでてくる。



「ここでい?」




「うん…、」



自分で言ったくせに
いつもより緊張する。

初めて修とひとつになったのも
ホテルだったけどあれは
ビジネスホテルだったし…

やっぱり、なんか違うのかな。



「優梨、部屋選んでいいよ。」




部屋の中が映っている
写真の前で修がそう言った。

あたしは緊張しながらも
ハートの可愛い部屋を選んだ。



「優梨、ハート好きだね。」




「だって可愛いもん」




ボタンを押すとカギが
出てきてびっくりした。


修はそのカギを持って
あたしの手を引いて歩いてく。




修は…
初めてじゃないんだよね
こーゆうところ。
だってなんか慣れてるし



鈴夏さんと行ったり
したんだろうなぁ〜


勝手な想像で嫉妬するあたし。



本当、子供だなあたし。



「ついたよ。
優梨が開けていいよ?」



修が笑ってそう言った。


恐る恐るドアを開けてみた。



「わぁー可愛い」



壁紙がハートで
ソファーもハート型。
大きなベッドには
ハート型のクッション。



「超、可愛い〜
わっ、カラオケもあるよ!
お菓子もいっぱいあるんだね〜」




部屋中楽しいもので
あふれていた。



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