だって君が好きだから。


「恭平じゃん!!久しぶりだね〜
あんた、何してたのよ今まで」




真樹がキョーちゃんの
顔を見るなり大きな声で言った。




「お、恭平。久しぶり〜」

「学校サボッてんじゃねーよ」

「キャー!!恭平くん来てるよ〜」

「わ、本当だぁ〜」



みんな、キョーちゃんが
学校にくるのを待ってだんだから。



「心配かけて悪かった。
今日からちゃんと来るから」



そう言ってキョーちゃんが
笑って言うとみんなも
喜んでいた。




「あ、恭平。
サボッてんじゃねーよバカ」



修もそんなこといいながら
うれしそうにしていた。




…良かった。



でもこの時、キョーちゃんを
苦しめてしまっていたんだ。



あたしが、無理に
学校に来いだなんて
言わなければ良かったんだ。





< 164 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop