だって君が好きだから。


「恭平さ、最近痩せた?」




「あ、まじ?わかる?
軽くダイエットしてんだよ」




修がお昼ごはんをがっつり
食べている隣でキョーちゃんは
ジュースしか飲んでいない。




「男がダイエットなんて
ダッセーな。
ひょろひょろ男はモテねぇぞ」




「うっせ、お前は太れ!」




「優梨は細身がタイプだから
俺は細身キープなんだよ。
なぁ?優梨〜♪」




「…太ってもいいよ。
細身だから好きとかじゃ
ないんだからね。」




「おぉ〜めっちゃ可愛ぇ〜
でも俺は太りにくいタイプだから」




「いいなぁ、うらやましい」




「太っても俺は好きだよ?
むちむちな優梨も可愛いもん
てか、むしろガリガリだもんね
優梨の腕折れちゃいそうだ」




「そんなことないない。」




「はいはい、わかったから。」




「イチャイチャすんな」



キョーちゃんと真樹が
あたしたちをとめる。




「なんだよ、邪魔すんなっつの」




「なら、お前がどっかいけ」




「だって?
優梨。どこいこっか?」




「ふふっ、どこに?」




「じゃぁ、ホテル行こっか」




「…それは嫌。」




「ふふっ、冗談」




「やめてよ〜修のバカ。」




「ごめんごめん」




また苦笑いでふたりは
あたしたちを見ていた。




< 165 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop