だって君が好きだから。
「修、キョーちゃんは?」
「栄養失調と疲労…
こいつ、ろくに飯も食わねぇのに
働いてばっかだからな。」
「病院に行かなきゃダメだわ。
病院に行く準備してくるから
その間、待っててね」
保健室の先生がそう言って
保健室を出て言った。
「…こうやってみると
恭平、本当に痩せたね。」
真樹は眠っている
キョーちゃんを見て言った。
本当に、痩せた。
健康的な顔だったのに
今は頬が痩せこけている。
「…優梨。」
キョーちゃんがあたしの
名前を呼ぶ。
「キョーちゃん、
あたしはここにいるよ。」
そう言ってキョーちゃんの
手をしっかりと握る。