だって君が好きだから。
少ししてから
予想通りふたりとも来た。
「恭平!!
起きてるじゃん!
大丈夫なの?」
真樹が心配そうに
駆けよってくる。
「優梨が看病してくれたから
なんとか生きてるよ」
なんて笑いながら
キョーちゃんは言った。
「無事で良かったよ。
俺、バイトだから帰るわ」
「え?もぅ帰っちゃうの?」
「ごめんな、優梨。
今日電話するからさ。」
「うん、下まで行く」
あたしは修を下まで
送ろうと一緒に病室を出た。
「恭平、良かったな。」
「うん、本当にね。」
「恭平、保健室で
ずっと優梨、優梨
って言ってた。」
「そうなの?」
「うん、優梨はさ恭平好き?」
「うん、好きだよ」
「そっか。
…じゃっ、バイト行ってくる」
「うん、頑張ってね。」
「バイト終わったら
電話するから待ってて」
「うん、待ってる」
修はあたしの頭を
くしゃっと撫でて
ニコって笑いながら
手を降って行ってしまった。
なんか、修
元気なかった気がする。
大丈夫かな…?
今日、電話で聞いてみようかな。