だって君が好きだから。



あたしの家まで
会話をまったくしなかった。



「なぁ、」




あたしの家についた時
修がやっと口を開いた。




「…何?」




「別れるけど、
今まで通りしていい?」




「…今まで通りってどんな?」




「朝、会ったら一緒に行ったり
放課後、一緒にクレープ食べて
家まで送ったりするのってダメ?」




「…ダメじゃないよ。」




「まじで!?」




修は嬉しそうにそう言った。



…あたしは修が大好きだから
そんなことできるのは
正直すごくうれしい。



でも、修はあたしのこと
嫌いになったんじゃないの?




「…あたし、入るね。」




「あっ、うん。
…じゃぁまた明日。」




「…うん。
気をつけて帰ってね」




「おぅ。」




修はスタスタと帰って行った。



もぅ、本当におしまいなんだ。





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